「わたしはあなた方を友と呼ぶ」聖書週間特別講座

聖書週間に入った11月15日(日)、カトリック小倉教会で北九州地区聖書講座の特別講座が
行われた。北九州地区では信徒使徒職協議会聖書部会の主催で年間を通して4回と
聖書週間特別講座1回の計5回の講座が行われている。
今年の聖書週間特別講座は森山信三神父(久留米教会主任司祭)が講師を務めた。

     

年間テーマであった「イエス・キリストに従って歩む教会~ヨハネ福音書に照らされて~」の
まとめとも言える特別講座、共観福音書とは大きく異なると言われるヨハネ福音書から森山師は、
「従う」あるいは「引っ張る」と言った師弟関係のようなものよりも、
「わたしはあなたがたを友と呼ぶ」といわれた縦ではなく横の関係をテーマに
皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

司教であれ、司祭であれ、修道者であれ、信者であれ、皆同じです、
私たちは洗礼を受けてキリストの弟子となりました。しかしヨハネでは、
主は「あなたがたを僕とは呼ばない。友と呼ぶ」と言われます…
私たちとイエスの関係の最終的な目的をヨハネ福音書は、イエスの友となることだと云っています。
「主の友」と呼ばれている人々、あるいは主が友として接しておられる人々をめぐって、
イエスが私たちを友と呼ばれたのはなぜか、どのような人々をイエスは友と呼ばれたのかという
観点からお話をしたいと思いますと話した。

聖書週間の特別講座に100名ほどの信者さんが集い聖書を引きながら聞き入るなか、
普段ではあまり取り上げられることのない「ヨハネの手紙」などもひも解きながら、
イエスと友としての人格的関係などについても語り、わたしたちがイエスの友となるならば、
わたしたちは父なる神のうちに生きる…。すべてのキリスト者はキリストの弟子(友)であり、
あくまでイエスとの愛の関係によって重要さが決まる、これがキリスト者としての土台になければいけない、
わたしたちがいかにして弟子としてよりも友としてのイエスさまとの関わりを深めて行くかと言うことが
信仰生活の中心にあるのではないかと話しをまとめ聖書週間特別講座を終了した。