東日本大震災被災者支援
~音楽と祈りの夕べ~


あの日3月11日に最も近い主日となった13日(四旬節第5主日)、
午後3時からカトリック小倉教会において東日本大震災被災者支援
「音楽と祈りの夕べ」が行われた。


この集いは東日本大震災、原発事故の発生直後から被災者支援を目的に
有志が集い継続して行われており、5年の節目を迎えた今回で64回目となった。
会場となった聖堂には一般市民の方を含め70名を超える皆さんが集い、
犠牲となられた方々のために黙祷が捧げられ始められた。

   
     

映像からのメッセージ、オルガン演奏と歌唱による祈り、
継続されている被災者支援に共感、賛同し、快く出演してくださった
陽菜田ぼっこバンドの皆さんの演奏と歌などが披露された。

   

あの日から丸5年が経ったと言うが、被災された皆さんと
被災していない私たちの差はどれほど大きいことだろうか…?
被災地からは遠く離れた九州の地にあって、震災や津波、原発事故を直接
経験していない私たちの「あの日の記憶」は、時と共に薄れ風化して行くが、
忘れたくとも忘れることすらできない被災地の皆さんの心は未だ癒されることはない。
死者行方不明者21,000人、まだ見つからない人々が2.600人余り…
5年を過ぎた今も、18万人もの人々が避難生活を強いられている…。
この事実を現実として受け止め、あの日のこと、被災地のことを忘れないこと、
無関心でいないことが…被災し、犠牲となった大切な人の命のぶんまで生きなくてはと頑張る
被災者の皆さんの心に寄り添うことに繋がるのではないだろうか…。


陽菜田ぼっこバンドの演奏をバックに歌ってくれた6歳のスペシャルゲスト
りあちゃんの明るく澄んだ温かい歌声が、聖堂内だけではなく被災地で生きる人々や
避難生活を余儀なくされている人々の心に届けばと願っている…。