~典礼奉仕の心構えとその養成~
教区典礼研修会

9月21日(秋分の日)、福岡カテドラル大名町教会で教区典礼部会主催の
典礼研修会が行われた。講師は二日前の19日(月曜日)に司教に叙階され
広島教区に着座されたばかりの白浜満広島司教さま。
白浜司教は先日まで日本カトリック神学院院長として日本カトリック大神学院、
福岡キャンパスで養成者として神学生に典礼を教え、日本のカトリック教会の典礼委員として、
現在も改訂が進められている新しいミサ典礼についても携わってこられた方…。
福岡教区報の「典礼コラム」にも執筆していただいている。
昨年11月の待降節第1主日から適用された「新しいミサ典礼」について教区内、
各小教区での対応度合いなどの確認も含め、典礼奉仕全般に対しての
学びの場として、各小教区に事前にアンケートを行い開催された。

教区内各小教区から典礼に携わる多くの皆さんが集うなか、
午前中は白浜司教の講演、「典礼奉仕の心構えとその養成」が行われた。
講演では典礼祭儀(ミサ典礼)の基本的な要素を4つに分け説明した。
一人一人を気にかけて下さるイエスさまに招かれて…そのイエスさまの心に動かされて
私たちは集います。二人または三人が、わたしの名によって集っているところに、そこにわたしはいる…
二人以上の人がイエスさまの名によって集っているところに、そこに私たち一人一人を
気にかけてくださっているイエスさまは確実に居られます。その中で…み言葉が読まれるときに
イエスさまは、み言葉として私たちの中に来て下さいます…。それだけではない、イエスさまは
パンとぶどう酒を使って司祭の奉仕を通して、パンとぶどう酒を復活した御自分の永遠のいのちに
変えられます。御聖体はイエスさまの永遠のいのちが込められているものです…。
それを食べる…イエスさまの永遠のいのちが食べらるものとなって私たちのうちに一つになってくださる
~最高の一致を表している言葉ですね~そして派遣されて行く…。イエスさまが
わたしと一緒に働いてくださいと…それぞれの生活の場へと派遣してくださる‥。
天国(天上)のミサでは派遣はないと言われていますけど…。
さて皆さんは、この4つの主な流れの中で、どのような部分に奉仕されていますか?
案内係の人は「招く」と言うこと…進行係もそうですね、朗読する人は神の、み言葉に奉仕する。
侍者や奉納をする人は「しるし」を通して「祝う」と言うこと…派遣では(お知らせをする人)、
これは次の典礼を準備すると言うことになります。典礼は違った奉仕(役割)が統合されて
営まれる一つの行為である。大事なことは、すべて復活されたイエスさまの一つの奉仕として
皆が、まとまって行くと言うこと~大切なのは決められたことではないですよ…
人ですよ、そこに集う人が大切なんです~それぞれの役割分担はあると思います、でもすべてが
イエスさまの奉仕としてつながって行く…その気持ちを大事にしなければいけないと
思いますと話し、後半(午後)は各小教区に事前に出されていたアンケートの
事前質問について各小教区などから出された質問のまとめを取り上げ、
様々な例を解りやすく説明しながら、典礼奉仕に関わる奉仕者の養成についてや
典礼祭儀を総合的に準備するためのヒント、表現手段においての工夫の仕方、
またミサ典礼における具体的奉仕について、会衆、解説者(司会進行)、先唱者、
合唱指揮者、聖歌隊、オルガン演奏者、(その他の楽器の演奏者)、侍者、朗読者、
詩編唱者、共同祈願、奉納…などについて具体的に話された。
午後からの質疑応答では、「新しいミサ典礼」に関わる質問などについて…
日本の典礼委員会で検討されてきたことなどについても触れながら丁寧に答えた。

     
 
     
     
   

また、広島司教として福岡での初ミサとなった派遣ミサでは、今日一日、長い時間、
多くの皆さんと学べたことを感謝します。こうして長い間働いてきた福岡教区での研修会は、
とても温かいです‥。これから広島での仕事が始まるわけですが…
今の心境は…なんとかなる…。自分の力を信頼していてはダメだと思いますけど…
いつくしみ深い神さまのみ手に支えられているから…と謙虚に話し典礼研修会とミサを終えた。