福岡地区信徒協『平和を祈る集い』を開催

8月11日(土)、カテドラル大名町教会で、福岡地区信徒協主催の
2012年度平和旬間行事としての『平和を祈る集い』が開催された。

 

今年度は昨年度までの教会学校対象の内容から全信徒向けの内容へと変更されて、
テーマ“司教団メッセージ −いますぐ原発の廃止を− に学ぶ”で、
第一部 谷司教(さいたま教区)講話、第二部 原発被災者(橋本 薫さん)に聞く の二部構成で、
福島物産の果物,野菜,ジュースなどの販売も合わせて行われた。

谷司教は、福島第一原発事故に対しての昨年11月の司教団メッセージは、
1999年のJCOウラン臨界事故の際に出された司教団会長名での要望書でも、
2001年の『いのちへのまなざし−21世紀への司教団メッセージ』においても
脱原発を訴えられなかったとの反省も背景にあり、司教団メッセージとして
“−いますぐ原発の廃止を−”と、全世界に向け発信したとの事でした。
また、この司教団メッセージを通して “神の前で謙虚になることで、
人間の限界をわきまえる英知を持ち、将来に向かっていのちを大切にし
平和を守って行くために、私たち一人一人が声を上げ行動を起こして行く事
(広島 長崎 福島を体験した日本人の責任として)”を求めておられるとの事でした。
二部では原発被災者(橋本 薫さん)が、母親の立場(子供達を守る立場)としての、
福島第一原発事故発生以降の苦難,苦悩,将来に対する不安を切々と語られました。
いのちを守るそして繋ぐ母親としての深く強い思いに、参加者の多くが
大きく心を揺さぶられたようでした。あらためて、福島との距離、発信される情報の少なさを感じ、
今後もより一層かかわりを強めていかねばと痛感いたしました。

3月11日から、もう一年半,まだ一年半。
創世記には“第7の日に、神は御自分の仕事を完成され、
第7の日に、神は御自分の仕事を離れ、安息なさった”と記されています。
安息できる将来は、神から造られた私たちに任されていると強く感じた一日でした。