臨時司教総会
~フランシスコ教皇就任1周年記念ミサ~
(中央協議会報告)


2月17日から19日まで、東京・潮見の日本カトリック会館で、2013年度臨時司教総会が開かれた。
全国16教区から17人の司教が参加した今回の総会は順調に進み、予定より早く終了した。


  主な審議事項と決定内容として。
▼東日本大震災復興支援について、
 震災発生から間もなく3年目を迎えるが、三つの教会管区が責任をもつ
 これまでの支援体制をさらに3年間継続すること。
 活動地域等については、被災地の必要に応じ柔軟に対応すること。
▼3月17日「日本の信徒発見の聖母」の祝日のための、祈願・朗読箇所等の
 典礼について、教皇庁典礼秘跡省に提出すること。
▼教皇訪日準備に関し、「教皇訪日準備特別司教委員会」を設置する。
▼その他、ミサの公式祈願に関する事項、カトリック中央協議会の予算案など
 についても討議され承認された。

 
 

19日午後からは、「教皇フランシスコ 使徒的勧告『福音の喜び』を深める」と題して、
「司教勉強会」が開かれた。講師にイエズス会の山田經三神父を迎え、
昨年11月24日に発表された同勧告について学んだ。
同書日本語版は、現在、出版準備中であるが、その翻訳原稿やまとめ、
また、山田神父がこの2月に出版したばかりの
『教皇フランシスコ 「小さき人々」と寄り添い、共に生きる』を資料に、
フランシスコが目指す、福音宣教に向かう、刷新された教会の姿について解説した。

 

今回、臨時司教総会に引き続き、20日夕には、東京・麹町教会に司教らが集まり、
駐日教皇大使ジョセフ・チャノットゥ大司教とともに、教皇フランシスコの
就任1周年を記念するミサをささげた。同教会には約350人が集まり、
教皇と共に歩むこれからの教会のために心を合わせて祈った。

 

ミサ説教で、高見三明大司教(長崎大司教区)は教皇の就任当初のエピソードを
いくつか思い起こした。選出当初、バルコニーで最初に祝福を与える前に、
まず自分のために祈ってほしいとすべての人に語り掛けたことにふれ、
「神と人を霊的に結ぶ、仲介者そのものの姿」と述べた。
「キリストの源泉そのものに導こうとしている」教皇の決意にならい、教皇と共に
刷新の道を歩み、世界で必要としている人々のために働こうと、参列者に呼び掛けた。