~3.11 わたしたちは忘れない~
「第2回 東日本大震災・被災地再生支援の集い」報告


7月3日(日)、小倉カトリック教会において
第2回目となる被災地再生支援の集いコンサートが開かれた。


大震災による津波によって・・また原発事故による放射線汚染によって
今もまだ辛く苦しい環境下にある多くの被災地の皆さんや
未曾有の大災害によって犠牲となられた2万人とも言われる人々・・
残され、心に深い悲しみを負いながらも僅かな希望の光を求めて復興への道を歩む人々・・
被災地から遠く離れ・・一人ひとりの苦しみや悲しみ心の痛みさえ
分かち合うことのできない私たちですが・・被災された人々と心を共にしたいと願う
思いから第2回目となる被災地再生支援の集いが開催されました・・。


小倉教会のオルガニストである宮崎裕之さんと
太期晴子さん(笹丘教会)の素晴らしいバイオリンの演奏・・

~3.11 わたしたちは忘れない~
山元 眞 神父(小倉教会主任司祭)の・・わたしたちに何ができるのでしょうか・・
わたしたちにできること以上のことをしなければ・・私たち自身が痛みを感じるほどの
思いをおくる・・心を込める・・でなければ支援にはならない・・
復興する・・再生する・・と言うのは元に戻ることではない・・私たちは
変わらなければならない・・もう一度、生きること・・いのちが繋がると言うこと・・
何が一番大事なのかと言うことを・・自分の価値観を見直すところから、はじめる
この機会を逃さないように何度も私たちは、自分自身に問いかけながら
被災していない遠くに居る私たちだからこそ・・被災地の人々と共に
再生への道を歩んで行かなければいけないと思います・・と呼びかけた。

~それでも人生にイエスと言おう~
また、グリーフケアに取り組む武田康雄氏(北九州市立総合療養センター医師)は
今回の大震災の津波によって被災し亡くなられた人々、生まれて1年ほどの重い
染色体の病の赤ちゃんを守りながら流されて亡くなった母親の例などを話し・・
2万人以上の犠牲者・・亡くなられた方がいると言うことは・・
2万通り以上の いのちの物語と悲しみがあるということです・・と話し
全てを受け入れ・・ともに泣き・・悲しみ、寄り添い・・
そして生きることの希望と喜びを持って共に歩んで行きたい・・・
わたしたちの人生の終わりには必ず待つ人がいる・・
支えている大きな力があると話した。

今回の被災地再生支援の集いは教会関係だけではなく
地域社会の様々な人々、約120名が集い行われた。
募金された 170、970円が「津波祈念資料館」へ贈られた。


今回の集いは関門TV「オルガンの夕べ」インターネットライヴで中継されました。 
 http://kanmon.tv/live/