ソーシャルメディアを生かした教会に向かって
~全国広報担当者会議~


 

猛烈な台風26号が接近した10月15日から17日まで、東京・潮見の日本カトリック会館で
「全国教区広報担当者会議」が開かれ、今年は11教区から14名の担当者が参加した。
会議では、二つの講演があり、1日目午後には、菊地功司教(新潟教区)が
「広報教令50周年を迎えた今〜ソーシャルメディアを生かした教会に向かって」と題し、
第2バチカン公会議の広報教令、その後教皇庁広報評議会から出された指針、
さらに、今年の「世界広報の日」メッセージを用い、現代世界において、
カトリック広報が目指すべき道筋とネット利用の必要性について話した。


特に現代におけるホームページやブログ、フェイスブックなどインターネット利用について、
慎重さをもちつつ、しかし積極的に対話のツールとして利用し、福音宣教に資するものとするよう、
自らもSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を利用する菊地司教は体験をもとに参加者に呼び掛けた。


 2日目午後の講演では、TBSテレビ編成局メディアライツ推進部の植井理行さんが
「ネット上での著作権・肖像権について」と題し、教区報などの紙媒体、
ホームページなどのネット上で留意すべき著作権や肖像権の問題について概説した。


さらに、各参加者からは個別の事例について質問が出され、著作権なしで利用できるもの、
著作権を侵害することになるものなどを具体的に説明していただき、トラブルにならない対処法など
テレビ番組作成における様々な実例をもとにお話しいただいた。
 その他、会議では各教区での紙媒体、ネット利用の広報の現状、問題点などの情報交換も行われ
教区間、中央協議会と教区広報間での連携をさらに深めるための連絡方法なども検討された。
中央協議会では次年度も、教区広報の技術向上のために同様の会議を開催する方向で、
候補となるテーマが参加者から集められ、三日間の会議を終了した。