☆待降節第1主日 11月27日

 キリストをふさわしく迎えるために

【メッセージ】

 この季節になると、教会だけでなく街もクリスマスムード一色になります。
クリスマスの来るのを、みんながいまかいまかと待っているようです。
しかしキリスト信者であっても、「世の終わりにキリストが来られるのを、
待ち遠しく思っていますか」と尋ねられれば、
なかなかはいと即答するのはむずかしいものです。

待降節は、2千年前のキリストの誕生を祝うための準備であると同時に、
世の終わりに再び来られるキリストを、
ふさわしくお迎えするための準備でもあります。
そう考えると、2千年前の人々と同じように、
今の私達もまだその準備ができていないのかもしれません。

 その違いは、日常の生活の中で現れてきます。
イエスは、ご自分が来られる日のことを、
ノアの洪水の出来事にたとえられました。
その日が来ると信じていない人々には、
箱舟を作るノアが馬鹿なことをしているように見えました。
他人から馬鹿にされても、この世で無意味なことのように見えても、
神の前に正しいと思えることを貫き通すことができる人は、
「その日」に向かって生きています。

 またそれは、特別な日だけのことではなく、毎日続く人生の歩みです。
イエスは、「思いがけない時に来る」と言われました。
「いつかその日が来たら変わろう」と思っている人は、
いつまでも変わらないままです。
「今日がその日だ」と思う人だけが、今日変わることができます。

私達は日々の歩みを、その日に向けて行かなければならないのです。
そうすれば、世の終わりは恐ろしい日ではなく、
待ち望んだキリストが来られる、喜びの日になるのです。

                         直方・田川教会主任・大塚了平神父)

☆待降節第1主日 11月29日

 「父のいつくしみのみ顔」を黙想し、仰ぐ


【みことば】
(T:エレミヤ33・14−16/U:1テサ3・12−4・2/福:ルカ21・25−28,34−36)