ボランティア交流会
(福岡地区女性の会)



福岡地区女性の会では3月4日(火)大名町教会講堂に於いて「ボランティア交流会」を開催しました。
糸島町の「富の里」、笹栗町の「笹栗壮」、志免町の「栄光病院」、大刀洗町の「聖母園」で
ボランティア活動をしていらっしゃる皆さんおよび支援して下さっている皆さん90余名が集い、
中島長子看護部長さん(栄光病院)、中村倫明神父様(三浦教会)のお話を聞きました。
中島さんのインドでのマザーテレサの活動に参加した経験を通して考えた
人との交わりについて、また三浦神父様の三浦組に入って作業する中で進められた
「秘跡を通してのボランティア」の話、昼休みにはマジックショーもあり楽しく有意義一日を過ごしました。

   

1、栄光病院のボランティアについて  講師 中島 長子看護部長 プロテスタントの信者さんである中島長子さんと一緒に主の祈りに
始まり「まことに、あなたがたに告げます。あなた方が、これらの
わたしの兄弟たち、しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、
わたしにしたのです。」マタイ25章40節の聖書のことばを栄光病院の設立精神にしていることにカトリック信徒として共感を覚えました。
 医療現場におけるボランティアの役割は医療チームの一員として
全人的ケアの一翼を担っているとのことです。
大切な仕事に位置づけられていました。医療の場で痛む人に寄り
添って、日常性や外の空気、また季節感や笑顔を運んでくださる
ボランティアの方々に感謝と喜びを感じておられました。
そのボランティアの方々の笑顔から患者さん自身が笑顔を
とりもどされた時にはとてもうれしく思います。
 ボランティアをする人と患者さんとの関係は癒すということと、癒されるという関係ですが、実は
ボランティア自身が癒されています。
 30年前から奉仕をつづけてこられた方が去年の春80才で他界され、娘さんからのお便りで、
母がボランティア活動を続けてこられたことに感謝していましたと記されていました。
この方が80才までボランティア活動をされていたことを医療関係者はどれだけ励まされたかは
分かりませんとの話に、聞く私達も心のやすらぎを覚えました。
 ボランティア活動は患者さんにとっても奉仕する側にとっても喜びになっていることがよく分かる
講演でした。
2、ボランティアについて     講師 中村 倫明神父様
 中村倫明神父様は秘跡から眺めるボランティアについて、信仰の立場から眺めた話をされました。
秘跡とはすばらしい足跡ですとの説明から始まり、実習とユーモアを交えての講演でした。
時間が過ぎるのも気がつかないまま足跡を眺める話に吸い込まれてしまいました。
講演の内容は深く、分かりやすかったのですが、文章にするとなると難しいです。
心に残ったいくつかのことを述べて報告します。
 生活そのものがボランティアと言われましたが考えてもみなかったことでした。
相手のために尽くす。それが生活でありボランティアなのでしょう。
 神はいつでもどこにでも一緒にいてくださる。医者に終わりを告げられても
病者の塗油を授け、「一人じゃないよ、一緒だよ」との教えに深い意味を感じました。
 罪の中心には「私が」という欲望があるとの説明に納得させられました。
いつも「私が、私が中心」では一緒に歩んでくださる神は
どこにおられるのでしょうかの問いに、はっとしました。
 私たちはキリストによって生かされています。キリストは弱い人、困っている人、
貧しい人のためにつくしなさいといわれています。その言葉に従って
私達は人々のために生きようとする。それは私達自身が生かされているからです。
相手に喜んでもらえたら、それは実は私達自身の喜びなのです。
 ボランティア活動をしている人々は皆同じ活動に見えても、キリストと共に歩み、
喜びを感じる人はキリストが人々にしたように行動し、
キリストによって生かされていることがボランティア活動にあらわれています。
 最後は「足あと」の歌を聞きながら、イエスさまが苦しんでいる人を担ってくださったことを
思いうかべての閉会でした。   
                                      報告 : 茶山教会 土田勝子