大分教区司祭叙階式に参列(行橋教会)

2月28日(土)、大分カテドラル大分教会で行われた
大分教区司祭叙階式に主任司祭と14名で参列した。
受階者ペトロ・ファム・ホン・チン助祭(ベトナム出身)が
4年程前に行橋・豊津教会に
司牧実習のため、一年ほど来られていたのが縁・・・
あの真面目で楽しいファムさんがついに司祭になった・・・。


ファム新司祭の人柄か、福岡での神学生時代に司牧実習に通った
吉塚、南粕屋、笹丘の教会の皆さんに、助祭となり東京の司牧実習で
お世話になった浅草教会からも多くの皆さんが参列するなか
浜口末男大分司教の手によってイエス・キリストの司祭とされ
温かく司祭団に迎え入れられた。

   

浜口司教は挨拶のなかで事情により参列することができなかった
ファム新司祭のご両親のことを気遣い、大切な長男をこの貧しい大分教区に
捧げてくださったことを感謝いたします。もし教区の不備で叙階式に参列することが
できなかったのであれば深くお詫びいたします、お伝えくださいと話し・・・。
ファム新司祭は聖パウロのことばを用い、人情的には両親がこの場に来れず
今この喜びを分かち合うことができないことは寂しいですけれど、
イエス・キリストの福音を共にきき、分かち合うことができる皆さんがいる・・・
皆さんが私の新しい母であり、父であり兄弟です・・本当に小さな、
まだまだ足りない私を受け入れてくださったことを感謝していますと挨拶した。
ファム新司祭の国ベトナムは、アジアでもフィリピンに次ぐカトリック信者の
多い国だが、迫害の時代も過ぎベトナム戦争が終わった今も
政権による宗教弾圧は続き、高位聖職者さえも投獄されている~
信教の自由を求め、日本に来られている聖職者、修道者も多いと聞いた。


祝賀会では普段、外部と接触することなく修道院の中だけで
祈りと黙想と労働を中心とした生活をおくる観想修道会の
ベトナム出身の若いシスターたちが、ベトナム語の歌や踊りを披露して
盛り上げ、同胞の新司祭誕生に花を添えた。
会場からはシスターカワイイ、アンコールと声もあがり、終始あたたかいぬくもりが
感じられる祝賀会だった。

 

お隣の教区とは言え行橋からは地理的にも近い、司祭となった
ファム神父さまとの交流も続いて行くだろう・・・イエス・キリストの司祭として、
沢山の人との出会いのなかで、福音に忠実に歩むことができるよう祈りたい。