いのち~被災地は今~
音楽と祈りの夕べ「いのちのステージ」




3月8日(日)、震災と津波から4年の歳月が過ぎ去ろうとするこの日、
震災直後からカトリック小倉教会の有志を中心に続けられてきた
被災地支援「第53回、音楽と祈りの夕べ」が行われた。
今回は自らも被災し、心療内科医として被災された人々の心のケアを行う
医師であり、NPO法人、地球のステージの代表理事でもある
桑山紀彦さんと、閖上(宮城県名取)で被災し、最愛の息子、公太くんと義父母の
三人の家族を一度に失った閖上中学校、遺族会代表
「いのちを語り継ぐ会」の語り部、丹野祐子さんを被災地から招いた。
オルガン演奏と歌による祈りのあと、桑山さんの地球のステージ、
震災特別編「いのちのステージ」そして丹野さんのお話から、
被災地の人々がどのような思いを乗り越えて生き、
復興へと向かっているのかを改めて知り、被災地からは遠い九州から
犠牲になられた尊いいのち、被災された人々へと心を寄せるひとときとなった。





皆さん今、突然大きな地震が来たらどうしますか?
子どもたちは知っているんです…でも大人は知らない…。
石ころになってください。まず、頭を両手で保護して石ころみたいに
丸く小さくなって自分のいのちを守ってください。そして逃げてください。
自分のいのちを守ったら、隣の人のいのちも、
そして、周りの人のいのちも守ってあげてください…。
震災や、津波や、悲しかったことや、辛かったことは忘れてもいい…
だけど震災や津波で学んだこと、大切ないのちを守ると言うことを
忘れないでほしい…。生きてさえいれば何とかなるんです。
家を無くして仮設で暮らしてでも何とかなるんです。誰かが手を差し伸べて
支え合って生きて行くことができるんです…と、丹野さんは語った。




新聞各紙や協力してくださった皆さんの呼びかけで、約300名ほどの
一般市民の方がともに集うなか、音楽と祈りの歌に…「いのちのステージ」の伝える
被災地の人々の悲しみや、辛さ、心の痛み、様々なことを乗り越え
前を見て生きる姿に心を動かされ…丹野さんの震災・津波から復興へと向かう
思いを分かち合うだけではなく、伝えて行くこと、語り継いで
行くことによって、いのちの尊さ、輝き、いのちを守って行くことの
大切さが心に強く響くように訴えられた。


NPO法人「地球のステージ」のご好意とインターネットTV「九州TV」の
ご協力により、動画を公開させていただいています。