☆待降節第1主日 12月3日

 何か大切なもの


 〔聖書朗読箇所〕
 
第1朗読  イザヤの預言(イザヤ 63:16b~17、19b、64:2b~64:7)
 
第2朗読  使徒パウロのコリントの教会への手紙(1コリント 1:3~1:9)
 福音朗読 マルコによる福音 (マルコ 13:33~37)

【メッセージ】

イルミネーションが点灯され、街はすでに「クリスマス」で賑わっています。
インスタ映えを意識したスポットや商品と共に、人々は写真におさまります。

教会は今日(2017年は12月3日)からクリスマス(イエス・キリストの誕生のお祝い、
12月25日)に向けて準備をする「待降節」(たいこうせつ)が始まります。
クリスマスまで一週ごとにろうそくを灯していく「アドベント・クランツ」の
一つ目のろうそくに火が灯ります。

そして、聖書では「目覚めていなさい」(マルコ13章33〜37節)と
私たちに呼びかけています。
「目を覚ましている」ということはどういうことでしょうか。

様々な解釈があるでしょうが、その一つは<何か大切なものに心を向ける>という
姿勢だと思います。私はそのために、立ち止まり、感じることを大切にしています。
現代社会の中で、自身のどうしようもない現実のなかで「立ち止まり、感じる」ことは
容易なことではありません。周囲の流れから立ち後れるようで焦りを感じます。
人々の苦しみや痛みが胸に突き刺さります。自分の中にある空しさや負の感情、
不安に動揺します。でも敢えて立ち止まります。
しばらくすると、その奥に一本のろうそくの火<何か大切なもの>が灯ります。

皆さんにとっての<何か大切なもの>、
心の奥底に希望と喜びをもたらしてくれるものは何でしょう。

イエス・キリストが誕生した時に、天使たちは私たちに告げます。
「恐れるな。わたしは民全体に与えられる大きな喜びを告げる。」(ルカ2章10節)
恐れないで、この大きな喜びに出会う準備をしてみませんか。
毎晩10分ほどでも良いので、家のすべての照明をおとし、
テレビもスマホも少しお休みし、ろうそくを一本、灯してみませんか。


                                   執筆者:平尾千衣子

☆待降節第1主日 11月29日

 「父のいつくしみのみ顔」を黙想し、仰ぐ


【みことば】
(Ⅰ:エレミヤ33・14-16/Ⅱ:1テサ3・12-4・2/福:ルカ21・25-28,34-36)