2021年 すべてのいのちを守るための月間 オンライン養成②(2021年9月13日公開)

   

第2回 3.環境問題と福音宣教 (1)神が望んで造られたのは、神と人と自然環境が調和した世界

 

◆第1回はこちら⇨第1回 1.環境問題への世界への取り組み/2.人間の生活環境の現実を正しく識別する

(以下の文章はカテケージスからの抜粋です。日本カトリック司教協議会会長カテケージス「環境問題と福音化」の全文はこちら(外部リンク)⇨https://www.cbcj.catholic.jp/2021/08/06/22923/ )

3.環境問題と福音宣教

「環境問題は、単に自然環境そのものの問題に限られるのではなく、わたしたちキリスト者にとって、環境との関係を、神との関係および人間同士の関係と結びつけながら理解しなければなりません。そしてそれらの関係全体を新しくしてくださったキリストを福音として受け入れ、生きて証しすることが福音宣教、あるいは福音化と言えるでしょう。わたしたちは、自然環境と社会環境にかかわるすべての生活領域にわたって、キリストにおいて、キリストと共に、キリストによって父である神とほかの人々そして被造物とかかわらせていただいているのです。」

3. (1) 神が望んで造られたのは、神と人と自然環境が調和した世界

「神が人間とその住まいとして自然環境を創造されたことによって、神と人間および自然環境との間、人間と神、人間同士、人間と自然環境との間に切っても切れない親密な関係がつくられたのです。それだけではなく、神は人々と共にいて、絶えず見守り、慈しみを示しておられます。」

「この神と人と自然環境の関係が神の望まれる調和のとれた状態にあったことを象徴的に表すのがエデンの園です。(参照:創世記2章15節)…… 水も富も豊かなエデンの園、特にその中央にあったとされている『命の木』は、人間が神との間にも、人間同士と環境との間にも調和のとれた親しい関係をもっていたことを象徴しています。それは、充実したいのちのきずなで満ちている状態です。」

「人間同士の間には、一人ひとりに同じく等しい尊厳と、皆が互いに信頼しあう関係が与えられました。」

「まず神がすべてを生かし治める方なのです。人間は、その神の権能にあずかるだけです。従って、人間はいわば管理権を与えられているにすぎません。そして、それには忠実さと責任が伴うはずです」

「実際には、特に18世紀半ばに始まった産業革命以後そうであったように、人間は、自然環境の上に君臨し、専制的で横暴で、搾取してきたと言っても過言ではないでしょう。しかし決してそうであってはなりません。むしろ、それに仕えるという心で、また神から与えられた才能や力を用いて働くことによってもたらされる恩恵に感謝しながら、愛情をもって接し、大切に守り、育てることこそ重要なのです。」

  


振り返りのポイント

祈る

 創世記1章1節~2章15節を読み、神が創造した「神と人と自然環境が調和した世界」を黙想しましょう。
 また、「すべてのいのちを守るためのキリスト者の祈り」を参考に祈りを深めましょう。

  

関わる

 「人間同士の間には、一人ひとりに同じく等しい尊厳と、皆が互いに信頼しあう関係が与えられました」とあります。尊厳や信頼が失われている状況に心を向け、それらが回復されるために何ができるか考えてみましょう。

 

行動する

「神と人と自然環境の関係が神の望まれる調和のとれた状態」となるために、自分自身の生活を振り返り、日々の生活でできることを実践してみましょう。


 

賛美する

 「被造物の時節(Season of Creation)」、身近に感じられる創造のわざを味わってみましょう。

  

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