福岡教区の兄弟姉妹の皆さん
日本の教会は、1981年に日本を訪れた教皇ヨハネ・パウロ二世の平和のメッセージに応えて、1982年から毎年「平和旬間」を行うことを定めました。10日間をかけて、日本のすべてのカトリック教会や施設で、平和について考え、話し合い、祈ります。そして、平和を目指して具体的な活動を続ける決意を改めます。平和旬間は、日本の教会の一つの宝物と言ってもいいと思います。
福岡教区でも、ずっと前から平和旬間における取り組みに力を注いできました。毎年のプログラムを振り返ってみますと、平和を求める多くの人々の心が伝わってきます。様々な企画を立てて、実現するために貢献された方々の働きは尊いものでした。
今年も、教区を上げて平和旬間の取り組みに力を入れたいと思います。8月11日(金・山の日祝日)には教区主催のイベントが企画されていますが、各小教区や地区でも具体的な企画を立てていただければ幸いです。8月6日から15日まで、各小教区や地区で、研修、話し合い、祈りを取り入れた企画を準備してくださるようにお願いします。
マスメディアを通して、毎日目撃している戦争の状況を考えますと何もせずにはいられないはずです。人々の苦しみを見て、深い悲しみと強い憤りを感じます。それらは、祈りに変えて福音に照らされた具体的な行動を生み出す原動力になります。
どうか皆さん、天の父が望んでおられるように、兄弟姉妹として生きていける世界を目指して祈り、働く決意を新たにしましょう。
福岡教区司教 ヨゼフ・アベイヤ
⇒ 2023年平和旬間 日本カトリック司教協議会会長談話 「人間のいのちの尊厳を守るものは」
2023『日本カトリック平和旬間』賛同企画
平和を祈る集い 主催:カトリック福岡司教区
当日はライブ配信を行います。
平和を求める祈り
平和の源である神よ、
今なお激しい戦闘が続く〇〇〇(国や地域の名を加える)では、
平和を望む多くの人が犠牲となっています。
苦しむ人、虐げられている人を支えてくださるあなたに祈ります。
国々の指導者を正しく導き、憎しみではなく愛を、 争いではなくゆるしを、 分裂ではなく一致を求める心をお与えください。
住む家をなくし、恐怖と不安の中での生活を強いられている人々を力づけ、 心と体に安らぎをお与えください。
すべての人に、争いや暴力を退け、 平和を実現しようとする強い意志をお与えください。
いつくしみ深い神よ、 この世界に聖霊を豊かに注ぎ、 敵対する人々の心から怒りの炎を消し去り、 絶望にあえぐ人々の心に希望の火をともしてください。
あなたが望まれる和解と平和が、一日も早く実現しますように。
わたしたちの主イエス・キリストによって。
アーメン。
(2014年9月4日常任司教委員会承認)©日本カトリック司教協議会
各地の平和行事