第一朗読 エレミヤ書 20章10-13節
わたしには聞こえています
多くの人の非難が。
「恐怖が四方から迫る」と彼らは言う。
「共に彼を弾劾しよう」と。
わたしの味方だった者も皆
わたしがつまずくのを待ち構えている。
「彼は惑わされて
我々は勝つことができる。
彼に復讐してやろう」と。
しかし主は、恐るべき勇士として
わたしと共にいます。
それゆえ、わたしを迫害する者はつまずき
勝つことを得ず、成功することなく甚だしく辱めを受ける。
それは忘れられることのないとこしえの恥辱である。
万軍の主よ
正義をもって人のはらわたと心を究め見抜かれる方よ。
わたしに見させてください
あなたが彼らに復讐されるのを。
わたしの訴えをあなたに打ち明け
お任せします。
主に向かって歌い、主を賛美せよ。
主は貧しい人の魂を悪事を謀る者の手から助け出される。
答唱詩編 詩編18・3、33+37
神はわたしを救われる。そのいつくしみをたたえよう。
◆神はわたしのとりで、わたしの岩、
わたしの救い、身を避ける岩、
私の神、わたしのたて、
わたしのやぐら、救いの力。
◆神はわたしに力を与え、
わたしの道を正しくされる。
あなたはわたしの歩く道を広くされ、
わたしの歩みはゆるがない。
福音朗読 ヨハネによる福音 10章31-42節
そのとき、ユダヤ人たちは、イエスを石で打ち殺そうとして、また石を取り上げた。
すると、イエスは言われた。
「わたしは、父が与えてくださった多くの善い業をあなたたちに示した。
その中のどの業のために、石で打ち殺そうとするのか。」
ユダヤ人たちは答えた。
「善い業のことで、石で打ち殺すのではない。神を冒涜したからだ。
あなたは、人間なのに、自分を神としているからだ。」
そこで、イエスは言われた。
「あなたたちの律法に、『わたしは言う。あなたたちは神々である』と書いてあるではないか。
神の言葉を受けた人たちが、『神々』と言われている。
そして、聖書が廃れることはありえない。
それなら、父から聖なる者とされて世に遣わされたわたしが、
『わたしは神の子である』と言ったからとて、どうして『神を冒涜している』と言うのか。
もし、わたしが父の業を行っていないのであれば、わたしを信じなくてもよい。
しかし、行っているのであれば、わたしを信じなくても、その業を信じなさい。
そうすれば、父がわたしの内におられ、わたしが父の内にいることを、
あなたたちは知り、また悟るだろう。」
そこで、ユダヤ人たちはまたイエスを捕らえようとしたが、
イエスは彼らの手を逃れて、去って行かれた。
イエスは、再びヨルダンの向こう側、
ヨハネが最初に洗礼を授けていた所に行って、そこに滞在された。
多くの人がイエスのもとに来て言った。
「ヨハネは何のしるしも行わなかったが、
彼がこの方について話したことは、すべて本当だった。」
そこでは、多くの人がイエスを信じた。