2025年教区報10月号3面 夏の思い出

福岡地区

                

「かみさまの愛って、なんだろう?──聖書とともに過ごす夏」

 光丘教会 薬真寺健臣(ヤクシンジケンシン)

               

 私は、子どもたちにとって教会がもっと身近で、楽しい存在になってほしいと願っています。幼い頃に教会とつながっていた子どもたちは、たとえ一度離れても、ふとした瞬間にまた教会を訪れてくれる——そんな強い思いがあります。教会が、子どもたちにとって「癒しの場所」「また来たいと思える場所」になることを、ずっと願い続けています。

 光丘教会では、毎年小教区単独で夏のキャンプを行ってきました。しかし、参加人数が少なく、もっと多くの子どもたちが交流できるキャンプができないかと考えていました。2年ほど前から南粕屋教会や吉塚教会にも声をかけ、合同キャンプを実施してきましたが、「もっとたくさんの子どもたちが集まれるキャンプを、自分たちの手で作れないか」と思い続けていました。

 そんな中、笹丘教会の桑原神父様からお声がけいただき、福岡地区の教会学校リーダーの集いが開かれました。そこでつながったリーダーの方々に今回のキャンプ企画を説明し、参加者を募ったところ、なんと8教会から合計55名もの参加者が集まりました。昨年の2倍以上の人数で、うれしい悲鳴とともに「無事に終えられるだろうか」と不安もありました。

 今年のキャンプのテーマは「かみさまの愛って なんだろう?」。神様は、私たちにさまざまな形で愛を示してくださっていますが、気づいているようで意識していないことも多いものです。そこで今回は、聖書を開き、イエス様の言葉を通して「神様の愛」について考えるプログラムを作りました。

 聖書を開く習慣がない子どもたちも多く、今回初めて聖書に触れたという子もたくさんいました。紙芝居の絵を使って4つの聖書箇所を読み、イエス様が伝えている愛とは何かを分かち合いました。

 そのほかにも、すいか割り、水遊び、銭湯、花火、かき氷、夜のテゼの祈りなど、盛りだくさんのプログラムを、たくさんの仲間と空間と時間を共有しながら楽しみました。最初は少しよそよそしかった子どもたちも、次第に打ち解け、夜の布団の中では遅くまで話に花が咲いていました。

 2日目は、荷物の片づけ、信徒会館の掃除、教会周辺の地域清掃、敬老会のプレゼントづくり、そしてミサまで、最後までしっかり取り組んでくれました。ミサ後の終わりの会ではアンケートを実施し、9割以上の子どもたちが「楽しかった」「来年も参加したい」と答えてくれました。とても嬉しく、ほっとした瞬間でした。

 「どんなキャンプを望むか」という質問には、「夏祭りのようなことをしたい」「肝試しがしたい」「もっと子どもが興味を持てるプログラムを増やしてほしい」など、たくさんの意見をいただきました。来年に向けて、プログラムの練り直しが必要だと感じています。

 今回のキャンプは光丘教会のリーダーが中心となって進めましたが、大名町や笹丘のリーダーの方々にも、陰に陽に支えていただきました。また、保護者の皆様にも子どもたちの見守りや準備を手伝っていただきました。多くの方々のご協力のおかげで、これだけのキャンプを実現することができました。心より感謝申し上げます。

 そして、参加してくれた子どもたちがいてくれたからこそ、このキャンプが成り立ちました。子どもたちにも感謝です。無事にキャンプを終えることができたことを、神様にも感謝しています。

 来年もぜひ光丘教会で会いましょう。今年来てくれた人も、初めての人も楽しめる、パワーアップしたキャンプを考えています。どうぞ楽しみにしていてくださいね。

                 

佐賀地区

          

「希望の巡礼者」として ~ 佐賀地区デイキャンプ

伊万里教会 吉浦 健次(ヨシウラ ケンジ)

         

 夏休みが始まった7月21日(月・海の日)、佐賀地区宣教司牧評議会主催のデイキャンプが伊万里カトリック幼稚園と伊万里教会を会場に開催された。昨年も実施予定だったが、当日朝の大雨警報のため中止になり、2年ぶりの開催となった。小中高生と保護者、引率者を参加対象として、佐賀県内各小教区からスタッフも含めて67名が参加した。

 一同は午前9時に幼稚園遊戯室に集合し、オリエンテーションの後、青年会の企画・指導による体を使ったゲームを楽しんで親睦を深めた。その後、李韓雄神父(鹿島・武雄教会)から、聖年と賛歌『希望の巡礼者』について、またロザリオの祈りについてスライド映像を用いながら解説を受けた。その後、ロザリオ製作に取り組んだ。ロザリオは、聖母の騎士修道女会のシスターが用意したビーズを使い、少人数のグループに分かれて試行錯誤しながら一連ロザリオを作り上げていった。

 昼食後は聖堂に移動して、テゼの祈りを体験した。昼食時にはかき氷やスイカの差し入れもあってにぎやかに楽しんでいた子どもたちも、ギター演奏と聖歌による落ち着いた雰囲気の中で、ともに祈ることができた。「テゼの祈りはちょっと難しかった」と言う小学生の声もあったが、参加者たちは自ら作ったロザリオを嬉しそうに持ち帰り、夏の貴重な経験となった。

              

北九州地区

            

教会合同子どもレクレーション

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