2020年4月10日 聖金曜日・主の受難/過ぎ越しの聖なる断食(大斎・小斎)
全典礼暦年の頂点として輝きを放つ「聖なる過ぎ越しの3日間」が始まりました。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、小教区(教会)に共に集うことは叶いませんが、司祭たちは共同体と霊的一致のうちに典礼を捧げます。また、小教区の主任司祭は聖週間の典礼の時刻を信徒に知らせ、信徒は各自の住まいで心を合わせて祈るよう、呼びかけれています。
「4月10日 聖金曜日・主の受難」の聖書箇所は下記の通りです。
第1朗読:イザヤ書52章13節~53章12節
答唱詩編:典礼聖歌145①②③④(詩編31・2+6, 12+13, 15+16, 24+25)
第2朗読:ヘブライ人への手紙4章14-16節,5章7-9節
詠唱:典礼聖歌317(フィリピ2・7-9)
福音朗読:ヨハネによる福音18章1節~19章42節
また、 教皇庁典礼秘跡省は、2020年3月19日付と25日付で発表した「教令」で、聖金曜日「主の受難の祭儀」の盛式共同祈願に、新型コロナウイルス感染症に苦しむ世界のための意向を加えるよう勧めています。
【 聖金曜日「主の受難の祭儀」の盛式共同祈願に追加する意向の例文 (改定版)】
◆ 新型コロナウイルス感染症に苦しむ世界のために
助: 新型コロナウイルス感染症に苦しむ世界のために祈りましょう。 神が苦しむ人々を支え、病への恐れと不安を取り除いてくださいますように。
(しばらく沈黙の後、唱える。)
司: 希望のよりどころである神よ、 病に苦しむ人に必要な治療を与え、 医療に携わる人を感染から守り、 亡くなった人を永遠のみ国に迎え入れてください。 ともにいてくださるあなたに支えられ、 不安と混乱に襲われた世界が希望を取り戻すことができますように。 わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。
聖金曜日の典礼についての参考サイト: