2024年「宣教地召命促進の日」 (12月1日・12月第1日曜)
「聴こえていますか、あなたへの呼びかけ 感じていますか、あなたの未来」
2024年12月1日(日)は「宣教地召命促進の日」(毎年12月の第1主日)です。
2023年のカトリック教会現勢によれば、日本の人口1億2千万に対してカトリックの信徒数は41万人、全人口の約0.33パーセントにとどまっています。国内の教区は15教区、小教区は773ありますが、小神学校の生徒数は7人、大神学校で学んでいる学生数は32人です。未来の教会のために新たな地元の司祭・修道者の召命が必要なことは明らかです。
一人でも多くの若者が神さまからの呼びかけを聴き、自らの召命に勇気をもって「わたしがここにおります。わたしを遣わしてください」(イザヤ6・8)と応えることができるよう願いながら「宣教地召命促進の日」をお祝いいたしましょう。
「宣教地召命促進の日」
キリストを知らない人に救いの福音を伝えることは、キリスト者一人ひとりに課せられた使命であり、神からの呼びかけにこたえること(召命)です。
それゆえ、宣教地である日本において、すべての信徒がその使命を果たせるよう、また宣教に従事する司祭・修道者がよりいっそう増えるよう祈ることは、とても大切なことです。
この日は、世界中の宣教地における召命促進のために祈り、犠牲をささげます。当日の献金はローマ教皇庁に集められ、全世界の宣教地の司祭養成のための援助金として送られます。 (カトリック中央協議会:日本の教会における祈願日等の解説より)
復活された主が使徒たちに与えた「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。…洗礼を授け」(マタイ 28:19)なさいという命令は、その価値や活力がまったく変わることなく、いまも反響している。
教会は、この責任をまぬがれることはできないし、そう望みもしない。教会は、すべての人間が、教会の奉仕職を通して、あがない主であるキリストと出会う完全な権利を持っていることを確信している。
したがって、「キリストとその福音を告げ知らせ、地方教会を建設し、神の国の価値を育成するわざとなるという特徴を持つ」諸国民に対する宣教は、有効であり、大変重要であり、現在的なのである。
むしろ、世界の人口統計学的、あるいは社会的・宗教的な現実を見れば、この宣教は始まったばかりだということもできるだろう。教会の宣教の責務は、第三千年紀の前夜にあって、決して消え去りゆく一途にあるものではなく、常により広い地平を持っているのである。
(福音宣教省 宣教協働のための指針『宣教協働』Cooperatio Missionalisより)
昨年(2023年)、「宣教地召命促進の日」に寄せられた献金総額は8,907,156円で、今年(2024年)は、マダガスカル、ナイジェリアの各神学校に7,091,145円を送金させていただきました。皆さまのご協力に心より感謝申し上げます。日本を含む宣教地における地元の司祭・修道者の養成のため、祈りと献金にご協力いただきますよう何卒よろしくお願いいたします。
日本を含む宣教地における地元の司祭・修道者の養成のため、祈りと献金にご協力いただきますよう何卒よろしくお願いいたします。
2024年9月18日
教皇庁使徒聖ペトロ事業 日本代表 門間 直輝
※教皇庁使徒聖ペトロ事業の目的は「キリスト信者の間に、宣教地域における現地人司祭の重要性についての意識を広め、司祭志願者や修道志願者の養成を霊的・物質的に支援するよう招くこと」とされています。
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(外部リンク:教皇庁宣教事業・教皇庁使徒聖ペトロ事業)