2020年3月「霊的聖体拝領の祈り」
新型コロナウィルス感染拡大の防止対応で公開ミサが中止となって3週間が経とうとしています。そのような中で、勧められている「霊的聖体拝領」。「キリストの現存は、キリストのいけにえによる感謝の祭儀から生じ、拝領されることを目指しますが、それには秘跡による場合と、霊的な仕方による場合の両方があります」(ヨハネパウロ二世回勅『教会にいのちを与える聖体」)
今回、カノッサ修道女会・大牟田カノッサ修道院から下記のメッセージと共に聖アルフォンソ・リゴリの祈りを紹介いただきました。
「私たちの修道院にもミサがありません。しばらくの忍耐だね、と姉妹たちと話し合いながら、ミサに参加できないことを寂しく思っています。<中略>今回だけでなく、様々な理由で聖体拝領ができない方々もいらっしゃることではないかと…。お役に立てるかわかりませんが、このような方法もあるのだとご理解いただけると良いかと思います。」
修道院からは文語で届けられましたので、文語体(「公教会祈祷文」より)と口語体の両方をご紹介します。
【文語体】
イエズス・キリスト、
われは主が至聖なる聖体の秘跡のうちにましますことを固く信じ、
万事に超えて主を愛し、主を受け奉らんことを望む。
されど今聖体を拝領すること能わざれば、
霊的にわが心に降り給え。
〈-しばしの沈黙-〉
主よ、われ主を受け奉りし如く主によりすがりて、
わが身を全く主に一致せしめ奉る。
願わくは主を離るるを許さず、悪魔のわなより救い給え。
わが心に主の愛の火を点じ、永遠に主の御ために燃ゆるを得しめ給え。アーメン。
【口語体】
わたしのイエスよ、
最も祝福された秘跡のうちに
あなたがおられることを信じています。
わたしはあなたを何よりも愛し、
わたしの魂にお迎えしたいと望んでいます。
いまは秘跡によってあなたを受けることができませんから、
せめて霊的にわたしの心に来て下さい。
〈-しばしの沈黙-〉
わたしはすでにあなたがわたしの心におられるようにあなたを抱きしめ、
わたしのすべてをあなたと結びつけます。
わたしがあなたから離れることを
おゆるしにならないでください。アーメン。
協力:カノッサ修道女会 大牟田カノッサ修道院