カトリック福岡司教区によく寄せられる質問をまとめました。
(参考文献、参考ウェブサイトはページの最下部に記載)
1.キリスト教について
キリスト教に関する一般的な質問についてお答えします。
- キリスト教は何を信じているのですか。
- 天地を創造された神、私たちを愛してくださっている神、そしてその神さまがイエス・キリストという人としてこの世界に生まれ、私たちにゆるしと真のいのちを与えてくださった事を信じています。そして、復活したイエス・キリストによって私たちに注がれている聖霊(私たちの中に息づく神の霊)を信じています。また、その信仰によって結ばれている普遍教会(信仰共同体)を信じています。私たちが信じる内容を要約したものが使徒信条(信仰宣言)です。
※使徒信条(信仰宣言)⇒https://www.cbcj.catholic.jp/catholic/dogma/
※カトリックの信仰と教理が体系的にまとめられたものが『カトリック教会のカテキズム』(https://www.cbcj.catholic.jp/publish/cate/)です。女子パウロ会公式ホームページ「ラウダーテ」(https://www.pauline.or.jp/catechism/backnumber1.php)にわかりやすい解説が掲載されています。 - カトリック教会とプロテスタント教会の違いは何ですか。
- カトリックとプロテスタントは、ともにキリスト教で、基本的に同じ聖書を用います(カトリックのみに固有の部分は「旧約聖書続編」として聖書に納められています)。聖書の解釈とそれぞれの教えには多少の違いがあります。この区別はルターらによる宗教改革以降の概念で、「プロテスタント」はその後、多くの教派に別れています。また、「カトリック」は東方正教会とローマ・カトリックに区別することができます。カトリック福岡司教区はローマ・カトリック教会に属しています。
なお「モルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)」「エホバの証人」「統一教会(原理運動)」などは、その教えからみてキリスト教とは言えず、カトリックではキリスト教から区別しています。また、最近「キリスト教」と名乗る新興宗教もあることが確認されています。
※カトリック教会について⇒https://www.cbcj.catholic.jp/catholic/ - ローマ教皇(ローマ法王)とはどういう人ですか。
- 「教皇」はラテン語でPapa(お父さん)。日本のカトリック教会では親しみを込めて「パパ様」と呼んでいます。キリストの12弟子(使徒)の一人ペトロは、キリストから使徒のかしらに選ばれ、全教会の世話を託されました。聖ペトロが殉教したローマの司教は、その後継者として、早くから特別の地位を占めるようになり、やがて全世界に広がるカトリック教会の司教団の筆頭となっていき、教皇と呼ばれるようになったのです。ペトロと他の使徒たちが一つの団体を構成したように、ペトロの後継者である教皇と、使徒たちの後継者である司教たちは互いに結ばれ、カトリック教会全体を導いています。ローマ教皇は教会の一致の象徴です。
教皇の公式の肩書は、「ローマ教区司教、イエス・キリストの代理者、使徒たちのかしらの後継者、普遍教会(全世界の教会)の最高司教、西ヨーロッパ総大司教、イタリア首座司教、ローマ教会管区首都大司教、バチカン市国元首、神のしもべたちのしもべ」。
聖書は「旧約聖書」と「新約聖書」に大きく分かれています。旧約聖書は、イエスが生まれる前に書かれたもので、46の書物(旧約聖書続編を含む)からなっています。神による天地創造からはじまり、紀元前(イエス・キリストが生まれる前)のイスラエル民族の歴史が描かれています。新約聖書は、イエスの生涯とその教えを、さらにその弟子たちの歩みや信仰共同体の姿を伝え、27の書物からなっています。
書かれた時代や文化圏が違うので、神/キリストのメッセージを正しく受け止めるためにはいくらかの導きが必要です。また、翻訳によって少しずつ解釈が異なることがあります。カトリック教会から出ているものには注解があります。それは、助けとなるでしょう。また、聖書を分かりやすく紹介する本もありますので、はじめて聖書を読まれる方には、そのような本も勧められます。
ミサの起源は、キリストの最後の晩餐、彼が死を迎えようとされた時にさかのぼります。使徒たちの時代には「パンを裂く式」(使徒言行録2章42節)と呼ばれていました。その時、十字架の死を覚悟しておられたイエスは、食事の途中、パンと葡萄酒の杯を取り、弟子に与えて、こう言われました。「これは、あなたがたのために渡される私のからだである。これは、私の血である。私の記念としてこれを行いなさい」
そのとき以来、教会はキリストの言われたとおりに最後の晩餐の式を繰り返してきました。それによってキリストの死と復活を記念し、私たちの救いのために神にいのちをささげられたキリストに、心を合わせるのです。
ミサのとき、私たちは、神のすべての恵みに感謝をささげることにしています。それで、ミサは「感謝の祭儀」とも呼ばれます。
2.ミサに行くには
ミサ(カトリックの礼拝、典礼)はどなたでも参加することができます。
最寄りの教会、旅先の教会で行われているミサに、いつでもご自由にお越しください。
周囲の信徒にあわせて聖歌を歌い、聖書朗読、説教を聞いてくださり、ミサという形であらわされる感謝と賛美の祈りに心を合わせてくださればよいと思います。献金は自由です(義務ではありません)。
ミサの後半で「平和のあいさつ」があります。「主の平和」と言って、周囲の方とあいさつ(会釈)してください。
ミサの最後には、聖体拝領(せいたいはいりょう)がおこなわれます。信徒は、丸いパンの中におられるキリスト(聖体)をいただきます。聖体拝領はカトリックの洗礼を受けた信徒に限られます。
3.結婚式について
教会で結婚式を挙げたい方、教会で行われる結婚式に参列される方から寄せられる質問にお答えします。
4.葬儀について
教会での葬儀を希望される方、家族の葬儀について考えていらっしゃる方、教会で行われる葬儀に参列される方から寄せられる質問にお答えします。
カトリックの葬儀では献花をおこなうのが一般的です。花は手前に向けて供え、合掌して黙祷します。また、カトリックでは飾りの花は生花のみで、おもに白い花を使います。のし袋は、「お花料」と書かれたキリスト教式のものか、ない場合には「ご霊前」を用いてもかまいません。
服装は一般の葬儀に準じます。カトリックにおいて死は不吉なものではありません。お声掛けはご遺族の慰めとなるような挨拶であれば問題ありません。
5.信者の教会生活について
洗礼を受けて間もない、しばらく教会から離れていた、信者歴は長いけど今更聞けない…。
そんな方々から寄せられる教会生活に関する質問にお答えします。
小教区を移動しない場合も、住所・連絡先等が変更になった場合は、必ず所属小教区に届け出てください。
様々な事情で転出入手続きが取れず、所属小教区が不明な場合は、現在所属している、もしくは新しく所属する小教区の主任司祭にご相談ください。
福岡教区和田墓地について⇒問い合わせ先電話番号:080-2771-6544
カトリック北九州納骨堂について⇒問い合わせ先電話番号:093-472-1967
参考文献、参考ウェブサイト:
- 『福岡教区ハンドブック2019』(カトリック福岡司教区発行)
- 『カトリックの信仰生活がわかる本』(景山あき子ほか共著、女子パウロ会発行)
- 『なんでもわかるキリスト教大事典』(八木谷涼子著、朝日文庫発行)
- 『岩波 キリスト教辞典』(岩波書店発行)
- 『カトリック教会のカテキズム』(カトリック中央協議会発行)
- カトリック中央協議会<よくある質問> https://www.cbcj.catholic.jp/faq/
- カトリック仙台教区・仙塩8教会合同公式ホームページ http://st.cat-v.ne.jp/catholic-sendai/index.html
- 聖パウロ女子修道会ホームページ Laudate https://www.pauline.or.jp/chripedia/