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特集:「コロナ禍の中にこそ、すべてのいのちを守る」⑫

9月1日から11月30日まで、福岡教区養成教化委員会の企画で、フランシスコ教皇訪日の際に使われたメッセージ「すべてのいのちを守る」をさらに考え、その理解を深めるために資料が提供されます。毎週火曜日更新。

⇒ 特設サイト「コロナ禍の中にこそ、すべてのいのちを守る」


  

「コロナ禍の中にこそ、すべてのいのちを守る」⑫ 2020年11月17日

~教皇フランシスコと共に考え、実践するために~

  

「今こそ好機です。…隣人とあらゆる人に対して各人が覚えるべき責任をないがしろにし続ける限り、経済、財政、政治の深刻な危機は収束しないのです。」

(教皇フランシスコ『第四回貧しい人のための世界祈願日メッセージ』7)

貧しい人に手を差し伸べる

 教皇フランシスコは2020年11月15日の「第四回貧しい人のための世界祈願日」にあたって以下のようなメッセージを出されました。

 

 「手を差し伸べることは、一つの象徴です。親密さと連帯と愛を、じかに表すしるしです。世界全体が苦痛と死、失意と混乱をもたらすウイルスに支配されてきたこの数か月の間、どれほど多くの差し伸ばされた手を目にしたことでしょう。最善の治療法を探りながら、患者一人ひとりを案じる医師が差し伸べる手。勤務時間をはるかに超過しても、患者の看護を続ける看護師が差し伸べる手。できるだけ多くのいのちを救うために手立てを講じる行政担当者が差し伸べる手。人との接触によるリスクの中で多くの要望にこたえる薬剤師が差し伸べる手。心を痛めつつ祝福を授ける司祭が差し伸べる手。路上で生活する人や、家があっても食べ物のない人の支援にあたるボランティアが差し伸べる手。エッセンシャル・ワーカーや、治安維持に携わる人が差し伸べる手。その他にも多くの差し伸べられた手があり、それらによって善行の連祷が作れるほどです。これらの手すべてが、支えとなぐさめを差し出すために、この感染症と恐怖に挑んだのです。」(教皇フランシスコ『第四回貧しい人のための世界祈願日メッセージ』6)

 

  教皇フランシスコは、「今こそ好機」だといいます。

 

 「わたしたちが経験しているこの時は、これまで確かだと思っていた多くのことがらを揺るがしています。閉塞感と自由の制限を経験したことで、自分がより貧しく、より弱くなったように感じています。仕事を失い、最愛の人とともにいる機会を断たれ、当たり前だった付き合いさえもなくなって、これまでは見えなかった展望が突如、開けました。わたしたちの心の豊かさ、物質的な豊かさが問われるようになり、自分が恐れていることに気づきました。自宅にじっとこもっている間に、質素であることと、本質的なものを見つめ続けることがいかに大切であるかに、改めて気づいたのです。そして、互いに助け合い、敬い合うことのできる、新たな兄弟愛が必要だという思いを深めました。今こそ好機です。…隣人とあらゆる人に対して各人が覚えるべき責任をないがしろにし続ける限り、経済、財政、政治の深刻な危機は収束しないのです。」(教皇フランシスコ『第四回貧しい人のための世界祈願日メッセージ』7)

  

教皇フランシスコ『第四回貧しい人のための世界祈願日メッセージ』の全文はこちらから⇒カトリック中央協議会

  


ふりかえりましょう

①この文章を読んで、あなたの心に留まったところ、響いたところはどこの部分ですか。それはなぜでしょう。

②この呼びかけに、あなたの生活の中でどのように応えることができるでしょうか。


  

9月1日から11月30日まで、福岡教区養成教化委員会の企画で、フランシスコ教皇訪日の際に使われたメッセージ「すべてのいのちを守る」をさらに考え、その理解を深めるために資料が提供されます。毎週火曜日更新。

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