共に生きる恵みを願う祈り
カトリック教会の暦で11月は「死者の月」です。死者のための祈りを捧げつつ、生と死について考える時としても良いのではないでしょうか。そして、今、この新型コロナウィルス感染症によって苦しむ世界中の人々と共に「共に生きる恵み」を願いましょう。ラウル・フォレローの「共に生きる恵みを願う祈り」を紹介します。
主よ、教えてください。
自分だけを愛さないことを、
身内だけを愛さないことを、
仲間だけを愛さないことを。
人のことも考え、だれからも愛されたに人を優先して愛することを。
主よ、教えてください。
わたし自身も苦しむことを、
人と共に苦しむことを。
主よ、わからせてください。
わたしがあなたのおかげで、幸せな日々を送っている今、
刻一刻と、あなたの子、わたしの兄弟である数知れぬ人びとが、
自分たちが悪いわけではないのに、
飢えて死んでいくことを、
こごえて死んでいくことを。
主よ、あわれんでください。
全世界の貧しい人びとを、
あなたが世におられたとき、
幾度となく慈愛の目をお向けになった病に苦しむ人びとを、
不自由な体をあなたに見せながら、あなたの慈悲にすがった病人たちを。
主よ、あわれんでください。
苦しむ人びとをいわれもなく退けた、このわたしをゆるしてください。
幸せをひとりじめすることを、わたしにさせないでください。
全世界の苦悩を、わたしにも感じさせてください。
主よ、利己主義からの解放こそ、あなたはお望みになるのです。